脱・反抗期

脱・反抗期

司法書士試験は1次試験からその合格発表まで3か月近くあり、合格点に近ければ近いほど、受験者の精神衛生上よろしくありません。

 

 私も御多分に漏れず、悶々とした日々を過ごしておりましたところ、あることに気づきました。
なんだ、合格してようがいまいが、俺はもう幸せじゃないか
 と、ふと思いついたのです。

 

 自分には両親が不動産屋として健在であり、衣食住が保証され、大好きな猫と暮らすことができ、働くことを免除ないしは猶予されて好きな法律の勉強もさせてもらっているではないか。これ以上、何を求めるんだと、そういった思いがパッと頭上から降りてきたのです。

 

 それからは目に入るものすべてが愛しくみえ、感謝の思いで溢れました。

 

 住んでいる家に、守ってくれてありがとう。
 一緒にいる猫に、私の前に現れてくれてありがとう。
 自分の体に、健康でいてくれてありがとう。

 

 本当にすべてが「有難い」。当たり前ではないのです。

 

 かつては、その熱射に憎悪すら抱いていた太陽に対しても、太陽のおかげで命は生かされているし、雨の日もその水によって植物は潤い、地球が潤い、ひいては自分も潤うとの発想が生まれました。雨の日も暑い日も、一般的には嫌がられるでしょうが、その景色は雨でなければ観ることができないし、そもそも、この宇宙と太陽と月と地球がいてくれなければ地球人の生命は維持できないのです。
 にもかかわらず、それらに対して文句を言うことは神に唾を吐きかけることと同義であり、甚だ増長し高慢であると言わざるを得ません。

 

 ついうっかり、「毎日暑くていやになるね」「雨ばっかりで滅入ります」などと「天気の悪口」を言い合ってしまいがちですが、そういう物事の悪い面しか見ない生き方だと、幸せにはなれません。お天道様はいつも地球を守ってくれていますので、暑かろうが寒かろうが人間がとやかく言うことではなく、むしろ、お礼をいくら申し上げても足りることはありません。

 

 物事には必ず多面性があり、一見良いことのようにみえても悪い面があり、悪いことのように見えても良い面が同じ分だけ存在します。そういった意味では「物事に良いも悪いもないし幸不幸もありません」。
 ただ、両方同じ分だけある中で、そのどちらにフォーカスするかによって、プラス思考だったりマイナス思考だったりに分岐しているに過ぎません。

 

 芸能人は高給取りでチヤホヤされますが、プライベートがありません。いわゆる有名税です。
 私は司法書士試験に合格した結果、楽しく気楽だった受験生活を卒業し、働かなければならなくなりました。
 愛する人と相思相愛になることができたものの、恋人を失う恐怖に襲われるようになったこともありました。

 

 すべてはプラスマイナスゼロなのです。

 

 ラッキーもアンラッキーもありません。

 

 我々の思い込みです。

 

 もし、「最近ついてないな、何か良いことないかなあ」と思われたら、物事の良い面にフォーカスして、「自分はもう既に幸せである」ことを思い出すようにしています。

 

 

 

 

追記

 

神社、仏閣、仏壇に参りするときに、お願いはしないようにしています
そこでは日頃のご加護について、お礼を申し上げるところだからです。

 

人間でも、いろんな人からお願いばかりされると嫌になりますが、たまにお礼を言われると「たまには願いを叶えてやるか」となりませんか(笑)

 

 

 

 

 

 司法書士・行政書士 坂ア(坂崎)徳夫 総合法務事務所(有限会社 丸江商事 併設)
 代表 坂ア(坂崎) 徳夫
(司法書士登録番号 第470788号/行政書士登録番号 第19430156号/宅地建物取引士登録番号 第010045号)
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