うつ病になったとき
ある年が明けてまもなくの頃、公務員時代にうつ病と診断されて約6か月間休職したことがあります。
また、知人や元同僚には、数年間うつ病や双極性障害(躁うつ病)などの心の病を患い、やむを得ず休職や退職された方がいらっしゃいます。不登校や引き籠り状態の方も含めると少なくとも私の周囲では増加傾向ですが、既存のものがメンタルトラブルの周知により問題が顕在化したことも大きいと思われます。
私の場合の症状は、自己肯定感の低下による自殺衝動が顕著でした。衝動というと刹那的に感ぜられるかもしれませんが、道具やタイミング、遺族の将来性の担保等の具体的な手段のはかりごとを伴ったので漠然とではなくあくまでも現実的なものです。また、それに起因する自己防衛機能も発現しました。
自己防衛機能とは、自分の心体が壊れることを防ぐために人間に備わっているものです。
私の場合は仕事が終わって家に帰って車庫に駐車しますが、車から降りて家に入るのが通常であるところ、エンジンを切った後、身体が2時間ほど全く動きません。真冬だったので寒いですから車から出ないのなら暖房をつければ良いのですが、そういった論理的思考もできません。
そのときの心は「痕跡を残さず恥をかかずにこの世から消えるにはどうしたら良いか」一色でした。つまり、自分の心がまいって危険なので自分を守るために防衛機能が身体を動かなくしている状態です。
そういう極限にあっても一旦職場に出れば、周囲に気を遣わせないように健康を振る舞い、そのうえ他人のことにも気を配り、その気配りでさえ、気を遣っていることを気付かれないようにさりげなく気を遣います。
その二重三重の気疲れが、ある時に限界に達するとようやく仕事を休めることになります。
症状は個人差があるので私とは全く別の症状が出る方もいるし、症状によっては外観では把握しづらいこともあって、その場合は周囲から元気であると思われがちです。その度に「自分は本当のところ病気ではなく、ただ怠けているだけで仮病なのではないか、わがままなだけなのではないか」との罪悪感が発生します。元気であると勘違いさせないために、うつ病の症状をわかりやすく伝えようとある意味演じることもあり、それでも誇張したことに対して罪悪感を感じます。その罪悪感によりただでさえ低い自己肯定感が更に下がり病状が悪化して、依存的・自己れんびん的・責任転嫁的感情に陥って悪循環になってしまいます。
当時の医師いわく、うつ病への対処での第一手段は、まず無期限で休むことです。次に、原因が判明しているならその原因を排除することです。そして、寛解のためには家族や職場での病気への理解が不可欠です。私の場合は、所属先からの異動願を提出して休職中に定期の人事異動に混ぜてもらいましたし、担当医と家族とで話し合いをして頂きました。
しかし、これらは周囲の環境を変える方法ですので、原因が不明の場合はひたすら休むしかありませんし、同じ原因が発生すれば繰り返しになってしまいます。あとは自分の意識を変えるしかありません。自己肯定感を上げる方法で検索するとたくさん情報が出てきます。
しかし、わがまま放題好き勝手に生きよと言っているのではありません。
わがままとは権利ばかり主張して義務を果たさないことなので、自分らしく生きることがわがままになる訳ではありません。また、病気で休職して療養することも権利であることと同時に復帰のために病気を治すという義務でもあるので堂々と休んで頂きたいと思います。
あくまでも誠実に謙虚に人間の本質に基づいた自分の本当にやりたいことを実行することを自分に許可する、徹底的に自分の味方を自分が担当する、他人からの評価は関係なく自分の価値は自分だけが決めると決定して生き抜く、以上のように意識を変革すると重かったものが軽くなります。
それでも心のバランスが崩れることがあるかも知れませんが、心が風邪をひいただけなのでゆっくり休んで元気になれば復帰すれば良いし、また調子が悪くなれば何度でも休めばよろしいのではないかと、それくらいの寛容性や暖かさが今こそ個人や組織において必要なのではないでしょうか。
すべての方に伝えたいことは、何があっても寿命まで最後まで生きてください。私はそう決めています。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
司法書士・行政書士 坂ア(坂崎)徳夫 総合法務事務所(有限会社 丸江商事 併設)
代表 坂ア(坂崎) 徳夫(さかざきのりお)
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