反抗期
私は、幼少期の時分から、父に高圧的に、暴言、暴力による支配をされて参りましたので、高校生くらいから現在に至るまで、未だに反抗期でありまして、これを申し上げると大体の方は、私の反抗期の長さに驚愕されます。
私が高校生のときは、
『一般常識(実際は無知、偏見、思い込みなのだが)をもち、善悪や器量の良し悪し等、己の嗜好とは関係なく、自我を抑圧して周囲と協調できる万人から愛される性格を持ち、多めの給金を得て自立している、もしくは配偶者などのパートナーを不可視のエネルギーで支えている人間であり、当然、結婚して子どもももうけて、不貞などもってのほか、スキャンダルとは無縁である、との如き精神の持主を人格者とかひとかどの人物などと褒めそやし、同時に、それからはみ出るものに対しては、変人とか社会不適合者だとか蔑んで糾弾したうえその遵法精神を強制することに、主眼を置いている』この国のシステムを心底、侮蔑し、忌み嫌っておりました。(一応、申し上げておきますが、私は特定の宗教を信仰していませんし、政治的にも何の団体にも所属しておらず、右でも左でもありません。)
簡単にいうと同調圧力(周囲の人と同じ価値観でいなければならない強制力=右え習えの強要)です。日本は、はみだしものを排除する社会なのです。
しかし、他者がなんの疑いもなく、その不浄なる常識(実際は思い込み)とやらに服従している様をみせつけられるとき、劣等感や孤独感とか絶望感でもない、誰かと人間関係を構築するときに常々感じるこの気持ちの落とし前の付け方が不明でなりませんでした。
不明であるが故に、いつの頃からか私の心は恒常的に鉛色であることに気付きました。丁度、太陽の光が全く差し込んでこないどんよりとした曇り空のようです。
「家から一歩でも外に出れば敵だらけ」との緊張感から、自室に一人でいても体と心はがちがちに固まり、精神的な苦しさから、歯をくいしばり、手に常に汗をかき続け、身体が休まることはありませんでした。
その日も一通り親への反発を慣行した後、自室に戻ると不思議なことに気付きました
楽しいのです。
両親の期待を裏切り、彼らが当然だと信じていることと逆のことを実行し、彼らの理想からはみ出したことをして、彼らを落胆させ、精神的苦痛を味わわせることが酷く快いのです。
自分の人生なのだから、自分の欲求から逸脱したことはしませんが、自分の純粋な願望と彼らの期待という名のエゴが合わさらないとき、私の心はすこぶる晴れやかなのです。
高校時代にはもう既に、何人たりとも自己の意思を覆すことは絶対に許さぬ、といった偏屈もしくは天邪鬼の思想に取りつかれていたと言って良いです。
それが世間一般から常識と認識されているのなら尚更、それを打破することが出来得る自分に陶酔し、それを邪魔するものを憎悪を伴って敵視しました。
それと同時に、自分の価値観と合わない考えの制度や人物が存在することが許せず、イライラが暴走することが多々ありました。
以上のような精神構造は男性の思春期に散見される現象ですが、若干、その程度は弱まっているとはいえ、私の場合これが20年以上継続したことが問題です。
しかし、丁度、市役所を辞めた後、司法書士試験に合格した2018年に私の精神性は大きく方向転換したのです。
司法書士・行政書士 坂ア(坂崎)徳夫 総合法務事務所(有限会社 丸江商事 併設)
代表 坂ア(坂崎) 徳夫
(司法書士登録番号 第470788号/行政書士登録番号 第19430156号/宅地建物取引士登録番号 第010045号)
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