公務員試験日程と合格後
公務員試験には国、地方、独立行政法人など、種類や日程が様々設けられておりますが、おおよその統一は図られているようで、行政事務職区分ですと、A日程(6月)・B日程(7月)・C日程(9月)と区分されています。
また最大の共通点は、受験料が無料ということで腕試しや模試感覚で滑り止め受験をすることが、道義上はさておきまして、物理的には可能です。
私の場合は、本命の玉名市役所職員採用試験がC日程(9月)でしたので、5月に労働基準監督署職員採用試験を、6月に熊本市役所職員採用試験を受験して、本番の雰囲気や問題を味わっておきました。もちろん真面目に勉強し、真面目に問題を解きましたが、その年の2月に学習を開始したため、5、6月の試験では到底全科目を満足に学習できておらず、門前払いをくらった格好にはなりました。
その他にも、国立大学法人(※当時)職員や、警察官、消防署などの試験も受験することは可能でしたが、もし合格しても内定辞退を申し入れする可能性が高い官公署を受験することは、倫理上の観点から避けました。
また、県外転勤が当然に予定されている国家公務員についても、同様の理由から受験はしていませんが、もし、とにかく何が何でも公務員になれれば良い、といった志望をお持ちの方は五月雨式に受験なさるのも一考かと思われます。
しかし、詳しくは合格体験記や人間の本質と公務員制度に書いていますが、もし公務員採用試験の受験者が、「公務員の福利厚生」や「最強の身分保障」、「高額の共済年金」、「業務の簡易性」などの消極的な理由で志望されて、官吏として働くことになっても、そういった損得勘定で自分の人生の指針を決める方は結局のところ絶対に人間として成長できません。それだけならまだしも、社会人として健全な働きができないことにより、それがひいては市民への質の悪い行政サービスとして転嫁されてしまうので、結局のところ全員不幸な結果となります。
その職種の公務員としての行政職務を担当することが、本当にあなたのやりたいことで、それがあなたの生きる意味であり、やりたい仕事がたまたま公務員だった、くらいの感覚の方に関しては申し上げることは何もないどろころか、是非とも立派な行政マンになって頂きたいのですが、犯罪を起こさなければクビにならないから、とか、左うちわでネットカフェ気分で働けるから、などという消極的な理由で採用されても、その仕事を愛することはまずあり得ませんので、(損得勘定では「好き」でしょうがそれは「愛」とは違います。)遅かれ早かれ、仕事が嫌になります。なぜなら不純な動機で入庁した私がそうだったからです。
気に食わないところがあれば退職すれば良いのですが、公務員として何年か過ぎたころには家族等の守るべきものがあり、また、自分の給金に見合った生活レベルで過ごしていますので、まず「公務員を辞める」という発想には至りません。私は独身でしたので、奥様に鬼のように反対されずに済みましたし、両親には「貸し」があったので強気に出ることができたのは幸運でした。
また、特に硬直的な組織では、平均的な意見を言わなければ排除されるという恐れや不安を抱き、なるべく集団の中で目立たないように、はみ出さないように、有形無形のバイアスがかかります。
採用当初こそ、その同調圧力をかいくぐり、「このお客様の問題を解決し、かつ、市役所にとっても良い方法」を模索したり、「一番効率の良い合理的な仕事の仕方」を提案したりしますが、結局のところ、自分も含めて、面倒は御免だ、となる訳です。
なぜなら、公務員の給料は法令によって決まっており、商事会社のようなノルマがありませんので、御幣を恐れずに申し上げるならば、働きが悪くても給金がもらえますし、年一回は勝手に昇給していきます。デメリットがなければサボるのが当然ですよね。
人間が悪いのではなく、制度が悪いだけです。
人間は弱い生き物ですので、無意識のうちに楽な方へと転がります。思考停止して前例主義を貫けば、毎月の給料やボーナスが法令により保証されているのですから、無駄な労力を使ってわざわざ精神的・肉体的に摩耗することをする訳がありません。それは人間として当然のことですので、責めることはできません。
人間は弱く、ずるく、怠けるから愛しいのです。
なるほど、多少のお金は貯まりましたが、全く幸福感はありませんでした。皆さんよく、「お金持ちになりたい」とか「宝くじが当たって億万長者になりたい」などとおっしゃいますが、よくそのような恐ろしいことを言うなと思います。
それは「お金があれば何でも解決できる」との認識からくるセリフでしょうが、仮に大金持ちになれば「お金で解決できない問題」が生じます。
例えば、私が宝くじで3億円を当選させますと、それから近づてくる異性や親せき、友人がすべて金銭目当てではないかと疑心暗鬼になります。そして、大金が窃盗団に盗まれないかとか強盗にはいられないかとか、はたまた、どうやって資産運用しようかとか、銀行の営業マンの投資勧誘が煩わしいだとか、余計な悩みや心配が増え、すっかり俗物になってしまいますが、この場合の最大の不幸は、ありのままの自分を愛される感覚を失ってしまうことではないでしょうか。
つまり、この世はすべてプラスマイナスゼロなのです。
不遜、不健全、不純な動機で公務員になっても、必ず、マイナスの面で苦しむはめになるのですから、そのような方は、ご自分が本当にやりたいことを自問自答なさって、生きる意味を見つけてください。やりたいことをやればお金は自然と貯まります。
逆に、自分は本当にその公務員の仕事を愛している、という方は愛に基づく行動をされていますので、前述した、問題はすべてクリアされております。
昇給や出世に結びつかない労力を、無駄とも思わず、ひとが嫌がる仕事も率先して、むしろ喜んで行います。なぜなら、それは本当にその方がやりたいことだからです。
例えば、趣味の旅行やデートはお金を払っていきますね?しかし、仕事はお金をもらうことができます。
やりたいことをお金を払ってやるのが普通なのに、やりたいことをやってお金を貰えることは幸せなことです。
つまり、お金をもらうためにやりたくないことをやることは当然なことなのです。
仕事を愛している人は、本当に心底すきなことをやって、しかも、お金まで貰えているのですからこんなに幸せなことはありません。
それがご本人もわかっているので、多少無理をしても精神的にも擦り減らないし、心も病みません。
こういった方は、ストレスをためず、ポジティブな言動によって周囲から愛されますので、自然と同僚や友人からの援助、協力を得ることができ、様々な困難を乗り越えることができます。
愛のない行動をとれば、ネガティブな現象に苦しみますが、反対に、愛のある行動をとれば、その愛は自分に返ってくるのです。
私はいつも何か新しいことを行動に移すとき、人生の進路に迷ったとき、それが愛に起因するものかどうか、 のみを判断基準としています。
しがらみや常識(言い換えれば偏見、思い込み)は考慮しません。
公務員採用試験の受験を検討なさっている方が、本文をお読みになって、少しでも愛とは何か、人間の価値とは何かをご一考なさり、自由と愛に基づく行動をとられることがあるのでしたら幸いです。
司法書士・行政書士 坂ア(坂崎)徳夫 総合法務事務所(有限会社 丸江商事 併設)
代表 坂ア(坂崎) 徳夫
(司法書士登録番号 第470788号/行政書士登録番号 第19430156号/宅地建物取引士登録番号 第010045号)
TEL/FAX 0968−74−3733
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